kintoneはノーコードツール?ローコード?違いとアプリを作る手順も解説

「kintoneってノーコードツールなの?それともローコードツール?」
「kintoneでアプリを作る手順が知りたい!」
kintoneの導入を検討中の方は、このような疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、kintoneがノーコードツールなのかローコードツールなのか、その違いを解説します。さらに、kintoneを使ったアプリ作成の手順も具体的に紹介します。
kintoneを使えば、プログラミング知識がなくても簡単にアプリを作ることが可能です。ビジネスの効率化を目指す方、業務プロセスを改善したい方など、kintoneの活用方法を知りたい方はぜひご覧ください。
■この記事でわかること
・kintoneとは何か
・ローコードとノーコードの違い
・kintoneでアプリを作る手順
■こんな人におすすめの記事です
・業務効率化を目指している方
・プログラミング知識がない方
・kintoneでアプリ作成を始めたい方
目次
kintoneとは
kintoneは、サイボウズが提供するクラウド型の業務アプリ作成プラットフォームです。ユーザーが自分の業務に合わせてアプリを簡単に作成できるため、業務効率化が期待できます。
プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップ操作で業務アプリを作成できる点が特徴です。また、より高度なカスタマイズが可能なプログラミング機能やAPIも備えており、幅広いニーズに対応しています。
kintoneを利用することで、情報共有や業務プロセスの改善がスムーズに行えます。多くの業務シーンに対応できるテンプレートが用意されているため、はじめて利用する方でも安心です。企業の規模や業種を問わず、さまざまな場面で活用されています。
ローコードとノーコードの違い

業務アプリやシステムの開発方法には、ローコードとノーコードの2つの手法があります。これらはプログラミングの知識やスキルが異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
ここでは、ローコードとノーコードの違いを解説します。
- 少ないコードで開発が可能な「ローコード」
- プログラミング不要で簡単にアプリ作成ができる「ノーコード」
それぞれの特徴を理解し、選定する参考にしてください。
ローコードとは
ローコードは、少ないプログラミングでアプリやシステムを開発する方法です。視覚的なインターフェースと一部のコーディングを組み合わせて使うため、開発スピードが早いのが特徴です。プログラミングの基本知識が求められますが、従来の開発方法よりも手軽に始められます。
また、ローコードは、既存の機能を利用しながらも、カスタマイズ性が高いので、複雑なアプリやシステムの開発にも対応可能です。外部ソフトウェアとの連携も容易に行えるため、一歩進んだ業務の効率化が期待できます。
ローコードのおもな特徴 |
---|
・プログラミングが必要 |
・カスタマイズ性が高い |
・外部ソフトウェアとの連携が可能 |
ノーコードとは
ノーコードは、プログラミング不要でアプリやシステムを開発できる方法です。視覚的な操作やドラッグ&ドロップを活用し、簡単にアプリ作成が可能です。プログラミングの知識がまったくない方でも利用できるため、非IT部門のスタッフでも扱いやすいのが特徴です。
ノーコードは、テンプレートや既存の機能を活用するため、開発期間を大幅に短縮できます。そのため、システム部門に依頼することなく、業務に必要なアプリを自分で作れます。
ただし、複雑なカスタマイズには向かないため、求める機能が作成したアプリで実現できるか事前に確認する必要があるでしょう。
ノーコードのおもな特徴 |
---|
・プログラミング不要 |
・IT担当者以外でも扱いやすい |
・複雑なカスタマイズには不向き |
kintoneはローコード?ノーコード?
kintoneは、ノーコードとローコードの両方の特性を持つツールです。標準機能を使用する場合、プログラミングの知識がなくてもマウス操作でアプリを作成可能です。これにより、開発担当以外のスタッフでも簡単に業務アプリを構築できるため、ノーコードツールとして認識されています。
しかし、kintoneは多くの企業が、ローコードツールとしても活用しています。APIやプラグインを用いることで、標準機能では実現できない高度なカスタマイズや外部システムとの連携まで機能を拡大できるからです。
現場によっては、ノーコードだけで充分な場合もあれば、ローコードでなければ対応できない複雑な業務もあります。kintoneは、その柔軟性によって幅広いニーズに応えられるツールといえるでしょう。エンジニアはもちろん、非IT部門のスタッフでも、kintoneを活用することで業務の課題をスムーズに解決できます。
kintoneをさまざまな職種の方が使うことで、社内全体の業務のデジタル化が促進されます。ノーコードとローコードの両方の利点を持つkintoneは、シンプルな要件から複雑な要件まで幅広いニーズに対応できる優れたツールです。
kintoneでアプリを作る手順とは?3つのアプリを解説

kintoneを使ってアプリを作成する手順を、初心者でもわかりやすく解説します。
具体的には、以下の3つのアプリを例にあげます。
- 顧客情報を一元管理する「顧客管理アプリ」
- プロジェクトや案件を管理する「案件管理アプリ」
- 営業や活動履歴を記録する「活動履歴アプリ」
この記事を参考にして、業務効率化のためのアプリ作成を始めましょう。
なお、アプリの作成手順を動画で確認したい方は、こちらの動画をご覧ください!
参考|ペパコミ「【超有料級】これ一本でkintoneアプリ作れますvol324【kintoneアプリ作り方】」
顧客管理アプリ
顧客管理アプリは、顧客情報を一元管理するためのアプリです。顧客名、住所、電話番号などの基本情報を入力し、管理します。kintoneのドラッグ&ドロップ機能を使って、フィールドを追加していきます。
顧客コードが自動で生成されるよう設定することで、重複を防ぎ効率的な管理が可能です。
【手順】
1.kintoneのトップ画面で「アプリ作成」をクリック
2.「初めから作成」を選び、アプリ名を入力
3.「文字列(1行)」フィールドを追加し、顧客名を入力
4.住所、電話番号のフィールドを追加
5.顧客コードを自動生成するプラグインを設定
6.デザインテーマを設定し、一覧の項目を調整
【ポイント】
・一元管理が可能
・自動で顧客コードを生成
・視覚的に操作できる
案件管理アプリ
案件管理アプリは、プロジェクトやビジネス案件の進捗状況を管理するためのアプリです。案件の発生日、担当者、ステータスなどを入力し管理します。
顧客管理アプリから情報をルックアップして連携させることで、スムーズな管理を実現します。
【手順】
1.「アプリ作成」をクリックし、「初めから作成」を選択
2.アプリ名を入力し、アイコンを設定
3.「日付」フィールドを追加し、案件発生日を設定
4.顧客管理アプリから情報をルックアップして連携
5.担当者やステータスを設定するフィールドを追加
6.テーブル機能を使って見積もり情報を入力
【ポイント】
・営業やフィールドワークの履歴を管理
・案件管理アプリと連携
・カレンダー設定で視覚的な管理
まとめ:kintoneはノーコードツールでありローコードツール!
まずはアプリを作ってみましょう
本記事では、kintoneがノーコードツールであり、ローコードツールでもあることを解説しました。ノーコード機能を利用すれば、プログラミング知識がなくても視覚的な操作で簡単にアプリを作成できます。また、ローコード機能を活用すれば、APIやプラグインを用いて高度なカスタマイズや外部システムとの連携も可能です。
さらに、kintoneを使った3つの具体的なアプリの作成手順も紹介しました。これらの手順を参考にすれば、初心者でも簡単に業務を効率化するためのアプリを作成できます。
まずは、kintoneの基本機能を試してみて、自身の業務に最適なアプリを作成してみましょう。ノーコードで始め、必要に応じてローコードでカスタマイズすることで、業務のデジタル化をスムーズに進められます。
なお、kintoneを試してみたい方は、ぜひVermilonの「kintone講座実践コース:ノーコードで業務改革」の受講を検討してみてください!ぜひ、この機会にkintoneを使ったアプリ作成を体験してみましょう。