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kitoneでAPIを連携するとできることは?事例や詳しい設定方法について解説!

api連携

業務効率化とデータ管理の最適化に向けて、kintoneのAPI連携機能の活用に関心がある人も多いかとおもいます。この記事では次の内容について解説していきます。

  • kintoneのAPI連携機能による業務プロセスの効率化とデータ管理の最適化
  • 外部サービスとの連携による手間削減と業務の時間短縮
  • 技術的に難しいAPI連携の実装を外部の専門企業に依頼するメリット

最後まで読んでいただくと、kintoneのAPI連携機能の活用をどのように行うか、イメージをつけることができます。本記事を読んで、業務効率化にAPI連携の利用も含めて進めていきましょう!

【結論】kintoneでAPIを連携をしてより便利に!

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インタフェース(Application Programming Interface)」の略で、kintoneでもAPIを利用することにより、業務の効率化とデータ管理の正確性を高めることが可能になります。
例えば、顧客情報や進捗状況をkintoneで一括管理することで、外部サービスとの連携がスムーズになり、複数のソフトウェアを使用する際の入力作業が削減されます。この結果、一回の入力で必要な情報が複数のシステムに展開され、作業の重複やミスの減少につながります。

さらに、異なるアプリケーション間でのデータ交換が容易になり、業務の迅速化と精度の向上が実現し、kintoneの柔軟なカスタマイズ機能と組み合わせることで、業務の効率化に大きく貢献しています。

kintoneでAPIを連携するとできること

kintoneでAPIを連携することにより、顧客情報を一括管理し、異なるシステム間でデータを簡単に交換できます。これは業務の効率化とデータ管理の正確性を高めることにつながります。それでは、具体例を見ていきましょう。

外部サービスと連携することができる

kintoneは、外部サービスとAPIを連携させることができ、連携することで業務が多様化し効率化されます。例えば、GMOサインと連携することで、契約書の電子署名プロセスが簡単になり、紙ベースからデジタルへの移行が可能です。
GMOサインとの連携では、契約書の作成から署名、保管までのプロセスが迅速かつ効率的になり、時間の節約と書類保管の問題が解決されます。

kintoneと外部サービスの連携は、業務プロセスで必要とされていた手間を削減し、業務フローの速度と精度を高めることになります。このようなメリットは日々の業務に大きく影響し、作業効率の向上につながることでしょう。

自動的にデータをやりとりできる

kintoneのAPI連携を使うと、異なるシステムやアプリ間でデータを自動的に交換できます。
例えば、Google スプレッドシートで集計したデータをkintoneのデータベースに保存したり、kintoneで作成したグラフやレポートをGoogle スプレッドシートに表示することが可能です。

また、kintoneでGoogleマップを表示し、営業担当者のルートを確認できます。他にもkintoneと会計システムを連携することで、受注から請求までの流れを効率化し、業務時間を短縮します。

すでに連携部分の仕様が開発済みのプラグインを利用すれば、API連携の開発が必要なく直観的な操作で連携を実現することができますが、連携先のツールによっては開発をして連携するか、またはiPaasなどを利用して連携するなど複数の手段があります。

何をどのように自動で連携するか、しっかりと計画を立てて連携することが必要です。

便利な機能を追加することができる

kintoneではAPI連携をしなくても、自社の業務に合わせたアプリ作成が可能で、アプリ間やシステム間でのデータ連携により業務効率化が図れます。
例えば、ルックアップ機能で他アプリの情報を取得したり、アプリアクション機能でレコードデータを別のアプリに転記できます。関連レコード一覧機能を使えば、条件に合うレコードを一覧表示することも可能です。

これにより、二重入力の削減など業務改善が期待できます。それだけでも大きく業務改善が進み、生産性の向上を見込めますが、プラグインを利用してkintoneの機能を拡張することもできます。
APIを利用して他のシステムと連携することにより、さらに自動化や一元化を進めることが可能です。

しかし、外部のシステムとのデータ連携時にはセキュリティやプライバシーに注意が必要です。
適切な設定と管理により、普段の仕事の効率化が期待できます。また、データ管理においても十分な成果を発揮してくれるでしょう。

kintone APIの種類をざっくり解説!

kintoneでカスタマイズするときに利用するAPIはデータ連携用のREST APIや、画面の動作や見た目を変更するJavaScript APIがあります。

これらのAPIを使うことで、kintoneを利用する際に標準機能ではできないことをできるようにし、入力をしやすくしたり、ミスを防ぐような表示をさせるなどの改善ができます。このような改善は業務効率をあげるときにはとても有効的だと言えます。これらのAPIについて簡単に解説します。

kintone REST API

kintone REST APIはデータ連携に不可欠なAPIで、以下の種類があります:

  • レコード操作:単一または複数のレコードの取得、登録、更新、削除が可能です。
  • ファイル操作:ファイルのアップロードとダウンロードが行えます。
  • アプリ情報取得:アプリの詳細情報を取得できます。
  • フォーム情報取得:フォームのフィールドやレイアウト情報を取得できます。

ブラウザ上で操作したデータをkintoneのサーバーに保存したり、他のアプリやレコードの情報を取得するなどの動きを行うものになります。関連レコード表示などもREST APIを利用したものになります。

kintone JavaScript API

kintone JavaScript APIは、kintoneの画面や動作をカスタマイズするためのAPIです。
このAPIには以下の種類があります。

  • イベントハンドリング:レコード一覧、詳細、追加、編集画面で発生するイベントに対応するハンドラーを登録・削除できます。
  • API実行:kintone REST APIや外部APIの実行が可能です。
  • 情報の取得・設定:レコードID、レコードの値、アプリIDの取得や設定が行えます。
  • フィールド表示・非表示:フィールドの表示・非表示の切り替えやグループフィールドの開閉ができます。
  • 要素の取得:レコード詳細画面やレコード一覧画面のフィールド要素、メニューの上側や下側の要素を取得できます。
  • プラグイン関連:設定情報の取得・保存や外部APIの実行に必要な情報の取得・保存が可能です。

これらのAPIを活用することで、kintoneの画面のレイアウトや動作を社員の利便性に合わせて調整が可能です。また、自社の業務に合わせてカスタマイズし、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができ、より効果的な業務運営と高い生産性を実現することができます。

kintone APIの外部連携設定方法2パターン

kintone APIの設定には2つの主要な方法があります。以下より具体例を2つ紹介します。

kintoneの拡張機能を使う

kintoneの拡張機能は様々あって、すでにプラグインとしてkintoneに取り込むだけで利用できるものや、開発をして連携させることで利用できるようになるものもあります。
例えばGoogleカレンダー、Gmail、LINE WORKSなどの外部サービスとの連携を通じて実現します。
この連携では、データの一元管理や自動入力が可能になり、複数のソフトを開く必要がなくなります。また、入力ミスの減少や時間の節約が期待できます。

しかし、拡張機能の利用には注意が必要です。特に、外部連携サービスを利用する際は、サードパーティーが開発したデータ連携ツールの選定に慎重になる必要があり、セキュリティ対策も重要です。
適切なツールの選定とセキュリティ対策は忘れずに行うことが重要です。

kintone REST APIで自由に他のシステムと連携する

kintone REST APIを使うと、kintoneと他のシステムとの連携が柔軟に行えます。
このAPIにより、kintoneに保存されたデータを操作し、他システムとのデータ連携が可能になります。例えば、Google フォームでの入力データをkintoneに登録する際に役立ちます。これにより、データの一元管理や転記の手間を省き、作業時間の短縮や入力ミスの減少が期待できます。

ただし、kintone REST APIの利用には開発者向けライセンスが必要で、API連携の仕様や公開情報に関する専門知識が求められます。セキュリティ面では、個人情報保護のために十分な注意が必要です。kintone REST APIを活用すれば、kintoneと他システムの連携によりデータを一元管理できますが、適切なスキルとセキュリティ対策が重要だと言えます。

kintoneでAPI連携を利用している事例

多くの企業が業務効率化を目的にkintoneのAPI連携を活用しています。主な要因は、異なるシステム間でのデータ交換がスムーズに行われ、業務プロセスが大きく改善されることです。

顧客情報の一元管理や外部サービスとのデータ連携による自動化などを実現していることが挙げられます。それでは、以下より具体的な事例を3つ紹介します。

API連携で無限のカスタマイズが可能になった事例

星野リゾートでは、kintoneを用いた「全社員IT人材化計画」を進めています。この計画は、ホテル業界のグローバル競争に立ち向かうための重要な戦略で、kintone導入により現場スタッフが直接ITツールを使って業務改善を図ることが可能になりました。

トヨクモの「フォームブリッジ」「kMailer」「kViewer」「データコレクト」などAPI連携でプラグインを利用しお客様とのコミュニケーションの簡素化・効率化を行いサービス向上を実現しました。

さらに、顧客体験のデジタル化や業務プロセスの効率化が進み、競争力が向上しています。導入前はIT部門が中心でしたが、導入後は現場スタッフもITツールを活用し、業務改善に関与できるようになりました。これにより、顧客満足度の向上にも貢献しています。

しかし、全社員をIT人材にするためには、適切な教育とサポートが必要です。星野リゾートでは、スタッフがkintoneを理解し活用できるよう教育環境を用意しています。また、ガバナンスの整備やプラグインの活用など、システム運用にも工夫を凝らしています。

kintoneを活用することで、星野リゾートは業務効率化と顧客体験の向上を実現しましたが、全社員をIT人材にするためには継続的な教育とシステム運用が不可欠です。

既存のソリューションと連携して効率化を図った事例

株式会社DDホールディングスでは、kintoneと人事労務管理ソリューション「SmartHR」との連携により、入社手続きの効率化を実現しました。以前は紙やメール、Excelを用いて手続きを行っていましたが、複雑で時間がかかり、入社辞退者も出ていました。SmartHR導入後、kintoneとの連携で複雑な条件設定が容易になり、効率化が進みました。

導入後は、入社手続きや差戻し後の修正を登録者本人が行えるようになり、店舗側の負担が軽減されたのです。入社までのタイムラグがなくなり、現場からの評価も上がりました。人事部門の工数削減にも貢献し、入社辞退の機会損失も減少しました。

kintoneとSmartHRの連携により、面接後に入社が確定した際、店長がkintoneに情報を入力し、APIを経由してSmartHRに登録されます。これにより、入社するメンバーに招待メールが届き、スマートフォンからSmartHRにアクセスし、雇用契約の締結や個人情報の入力が行われます。

この連携により、紙の情報をデータ化せずに済み、人事部門の工数削減が実現しました。また、紙の運用からの脱却により、人事部門のテレワーク率も向上する結果となりました。kintoneとSmartHRによる業務効率化により、全社的なIT活用のレベルアップにも貢献しています。

kintoneの汎用性を活かした手軽な開発を行なった事例

ZOZOは「ZOZOTOWN」を運営する企業で、kintoneを使ってワークフローシステムを一新しました。以前は他社のシステムを利用していましたが、ビジネスの拡大に伴い、既存システムが現場のニーズに合わなくなった背景があります。特に、モバイル非対応や一部業務の紙文化が課題でした。

kintone導入後、スマートフォンでの申請・承認が可能になり、業務と意思決定が迅速化しました。また、kintoneと他のツールを連携させ、承認フローの進捗を視覚的に把握できるようになり、業務がスピーディになりました。経営層からも好評です。

さらに、kintoneのコメント機能を活用し、ワークフローを円滑に進めることができました。電子契約サービスとのAPI連携により、契約書管理システムの構築が実現したのです。kintoneのAPI連携により、新たなシステム開発の工数を削減できました。

kintone導入により、ZOZOは業務効率化を実現し、紙文化からの脱却とテレワークを推進しました。社内のエンジニアが社内システムにも関与し、インフラ基盤を整備し、ワークフローシステムを一本化したことにより、業務効率化と迅速な意思決定が進みました。

自力でのAPI連携が難しい場合には外注もおすすめ!

API連携はアプリケーションやソフトウェア間のデータ交換や機能拡張を可能にしますが、自力での実装には技術的な知識や経験が必要です。特にセキュリティやデータ整合性の保持には専門的なスキルが求められます。また、APIの仕様変更や外部サービスの停止など、予期せぬ問題への対応にもリソースが必要です。

このため、API連携の実装に自信がない場合や内部リソースに余裕がない場合は、外部の専門企業への依頼がおすすめです。外注により、専門知識を持った開発者による確実な実装が期待でき、内部リソースの節約にもつながります。

セキュリティや保守の面でも安心でき、長期的な運用においてもメリットが大きいです。専門企業への依頼により、API連携の効果を最大限に活かし、リスクを最小限に抑えることが可能です。

伴走ナビではkintoneのアプリ開発を請け負っております。ぜひ一度ご覧ください。

kintoneのAPI連携機能でアプリを実装しよう

kintoneのAPI連携機能を使うと、多くのメリットが得られます。

kintoneのAPI連携機能を利用することで業務プロセスの効率化とデータ管理の最適化が可能になります。複数のソフトウェアや外部サービスとの連携により、データ入力作業の手間を削減し、業務の時間短縮と精度向上が実現できます。

API連携の実装が技術的に難しい場合、外部の専門企業に依頼することが有効です。外部企業に依頼することで、専門知識を持った開発者による確実な実装が期待でき、セキュリティや保守の面でも安心できるため、長期的な運用においてメリットが大きいとされています。

ただ、どれだけ外部とのAPI連携が便利であっても業務プロセスがしっかりと設計されていないと効率化の実現が困難になります。まずは自社内の業務を整理し、連携によるメリットが明確化されてから実装することを強くオススメします。

API連携も含めkintoneを使った効率化を検討してみてください。

伴走ナビ管理人
サイボウズパートナーのペパコミ株式会社で年間100社以上のkintone構築と伴走サポートの案件に携わり、kintoneだけでなくプラグイン設定も数多く経験。システム機能だけではなく、社内業務コンサルとしての目線で中小企業のDX化を推進しています。
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