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kintoneを導入するにはいくらかかる?導入費用の相場ってどれくらい?

kintoneの価格はいくらなのか、料金がわからない

kintoneの利用料金はサイボウズ公式のホームページを見ればわかるのですが、少し調べていくと「どうやら弊社がやりたいことはプラグインとやらの拡張機能を使わないといけないらしい」と気づきます。

そこで、結局いくらかかるのか、全部自分たちで作れるのか?そんな不安が膨らむことでしょう。

実際に「やりたいこと」によって金額はピンキリとなります。なぜかというと「標準機能+少しの拡張」や「システム開発」などkintoneは色々な使い方ができるため、使いかたによって金額は大きく変わります。もしシステム開発をすることになったときは、その内容によって金額は10万円~1,000万円以上というように変動幅が大きくなるのです。

その中で従業員5~200人くらいの中小企業で一番多いイメージとしては「標準機能+少しの拡張」となるため、その場合での導入費用・利用料についてお話します。

kintoneの基本料金、システム利用料

最初にkintoneの利用料金です。スタンダードコースとライトコースがありますが、大きく違うのが「プラグイン・拡張機能」を使えるかどうかというところになります。例えばkintoneに情報を入力して自社のひな形に合わせた請求書をPDFで発行したい、などの要望がある場合には帳票を出力できる拡張機能を利用することになるため、スタンダードコースでなければなりません。

「ライトプランだとプラグインが使えない」と言っても具体的にイメージしづらいことではあります。

kintoneはアプリごとに設定をする画面があるのですが、下記のように「カスタマイズ/サービス連携」の項目が一切使えない状態となります。

このようにプランを選んだkintoneの利用料金があり、加えてやりたい要望に応じて拡張機能を利用するための料金が発生しますが、内容により様々なので比較的多い事例とよく使われているプラグインの料金をご紹介します。

【見積書・請求書を発行したい】

月額 5,000円~15,000円(ドキュトーン、プリントクリエイター、RepotoneU Pro)

・帳票の種類(PDF、Excel、Word)を何で出力するか

・1枚だけなのか、複数ページになるのか、明細行の設定をど
のようにしたいのか

・出力したい帳票の設定を自社内で行うのか、外注に依頼するのか

このような内容によって適切なプラグインは変わります。

【実行予算・活動によるステータス自動変更など】

月額 12,000円~35,000円(krewData)

・(A)予算管理アプリで入力、(B)請求書や支払管理など実数字を入力し、(A)+(B)を(C)アプリに集計

・(D)案件管理に契約内容を入力、(E)商談、活動履歴を入力、(E)で進捗が変わったら(D)アプリにその進捗が反映する

kintone標準機能では別アプリ同士の計算や、進捗の連携などが苦手なのでプラグインを利用する必要あり、ここで価格をいれたのは「krewData」になりますが、これは色々な使い方ができるとても便利なプラグインです。

【パソコンが苦手な人でも使いやすい形にしたい】

月額 18,000円(カスタマイン)

・見込み客を追いかけて受注になったら契約書のレコードを自動で作って欲しい

・契約日を入れたら自動で更新日がはいるようにしたい

・入力するフィールドの説明を吹き出しで説明をいれたい

などなど…ちょっとした便利を実現する

プラグインはたくさんあるので上記の例はあくまでも目安です。

kintoneが月7,500円~使えるため、プラグインの方が高くなることの方が多く「オプション」のイメージを持っていると「あれ?」となるかもしれませんね。でも実際にはkintoneをベースにして何をしたいのか、と考える方がわかりやすいです。会社によってやりたいことが違うので、そこを前提に自社には何が必要かをしっかりと検討して必要なものを必要な分だけ利用するのが良い使い方です。

kintone導入時のアプリ制作費用

kintoneはシステムプログラムの知識がなくても直観的に触ることができて、社内の日報や申請書を作成できることが最大のメリットです。

システムプログラムの知識がなくても作れるシステムのことを「ノーコード(コードを使わない)システム」と言って、例えば「スマホアプリもノーコードで簡単に作れる」など様々なシステムがあります。その中でもkintoneは会社の業務で現状紙やExcelを使って行われているものや、管理されているものをデータとしてクラウドシステムに入れて集めてしまおう、といったツールになっています。

データとして入力するための「項目」をドラッグアンドドロップでさっくりアプリを作れるので簡単そうに見えるのですが、実はアプリを作るのにもコツが必要になります。

そのため、自社で作ってみたけどなぜかうまくいかない、ということでプロに問合せをする会社さんが増えています。やはり基礎知識はしっかりと学んでから自社内でしっかりと使えるようにした方が、無駄な時間を使わずに済むというのは、構築をたくさん請けてきた経験からも絶対だと考えています。

その最初の基礎知識の土台となる構築をプロに依頼した場合の費用が「導入時のアプリ制作費用」となりますが、アプリの数や内容によって10万円~1,000万円以上になることもありますが「標準機能+少しの拡張」を前提にして、少しだけ例を記載しておきます

【標準機能のみ+アプリ3~5個】

30万円~50万円くらい

【標準機能&設定が簡単なプラグイン+アプリ5個~8個】

50万円~150万円

【標準機能&プラグイン設定に専門の知識が必要+アプリ5個~10個】

120万円~250万円

【標準機能&プラグイン設定に専門知識が必要+アプリ5個~10個+運用までの改修に工数かかかる】

200万円~500万円

ものすごくざっくりとしている上に「連携」や「開発」に一切触れていないため、本当に一部の例にはなりますが、それでも少しは参考になるかなと思います。

依頼をするプロがシステム開発をしている会社さんだと、やはり専門エンジニアさんがいて、システム構築の基礎知識がしっかりあるため安心ですが、その分費用は高くなったり、プラグインなどのコネクタがないシステムとの連携で開発などが入ると費用感は全く読めなくまります。

ただ、kintoneは改修できるのも大きなメリットなので、最初から多額の費用をかけて便利なシステムを作るぞ!と思うよりも、使いながら自分たちの会社に合わせて改修する気持ちでいれば、費用も抑えることができます。

kintoneを導入後の内製化の教育・伴走サポート費用

この分野はまだまだ費用感としては「相場」のようなものが確立されていませんが、月10~20万円くらいでサポート契約を出している会社さんをよく見ます。

何をしてくれるのかは実のところ、私も他の会社さんはわからないので、自分たちがやってきた内容で必要と思うことをお伝えします。

まず「内製化」についてですが、「内製化ができている会社」というのは、例えばkintoneで案件管理を行っているけど、社員の給与明細もkintoneで作ってみんなそれをみれば明細書を作成しなくても良いんじゃない?と全く違う業務でのkintone利用を思いついたときに、紙で渡していた給与明細をやめてkintone上に記載し、必要な人は紙で印刷するような設定まで社内の事務さんが作成する。というようなことになります。

ドロップダウンやラジオボタンの選択項目をひとつ増やす、くらいでは「内製化」とは言えないですよね。

でも内製化をしようとすると、さっきの給与明細の例でいうと「AくんにBくんの給与明細見えてはいけない」のが絶対的なルールとなります。そのためにはどうすれば良いのか?社員が100人いるけど、みんなにIDを付与するのか?など様々な知識が必要となるので、実は簡単ではないんです。

そんなときに相談し、やり方を教えてくれるプロがいたら便利ですよね。
それが内製化の教育であり、伴走サポートと言えるものだと思っています。

費用は時間で計算することが多く、1時間いくらで契約をしてかかった時間で計算するやり方や、〇時間で△△円とパックを決めて契約するような形もあります。

その会社さんがどんなことをどんな形で相談に乗ってくれるのかをしっかりと確認して依頼することが大切で、何をポイントに見るべきかというと「相性」という曖昧なものにはなってしまします。人同士のコミュニケーションになるため、自分がやりたい、聞きたいと思っていることを100%で言葉にできる自身のある人は良いですが、そうでない人の方が多いので、会社の特徴ややり方を理解し、要望をくみ取ってもらわないといけません。

プロの方々もそこは誠意をもって対応していても、相性が合わないとうまくいかないことが多くなってしまいます。何社か話してみて、相性がいいな、わかってもらえるな、と思う会社さんに依頼することをお勧めします。

kintoneの費用感・価格のまとめ

いかがでしたか?

どうしても「やりたいこと・実現したい形」というのが会社さんによって様々なために、費用も明確な価格を記載することは難しいのですが、少しでも目安になればと思って書きました。

kintoneは使い始めても改修できる強みがあることと、社内の情報が現在Excelや紙、さまざまなところに分散されているのならば、一旦kintoneに集めておくのはものすごく良いことです。その後にもっと大幅なシステム化を行いたいと思ったときに、集めておいたデジタルデータがあれば比較的ストレスなくシステム化を進めていくことができます。

実のところ一番難しく、壁が高いのは「社内の情報をデジタルデータとして集約させること」なんです。そこを少しずつ日々の業務の中で行うことができれば、それだけでkintoneを導入する価値があるんです。

あまり気負い過ぎずに「小さく始めて大きく育てる」を基本にしてみるのが良いですよ。

たけたに
kintoneを軸とした中小企業のDX化サポートをしています。 導入する企業さまと一緒に構築をし、伴走して運用に落とし込むお手伝い、さらに担当者の教育を行っています。 kintoneだけではなく周辺業務の専門システムを連携する業務設計を運用担当者と一緒に考え、仕事をただ義務と責任で行うのではなく、自分の能力を最大限に活かし楽しむ場となることを願いつつサポートしています。
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