kintoneをSFAとして活用する方法とは?成功事例とともに紹介
「kintoneってSFA(営業支援ツール)として使えるの?」
「kintoneとSFAってどういう関係があるの?」
そのような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
本記事では、kintoneをSFAとして活用する方法や具体的なメリット、さらに成功事例を交えて詳しく解説します。
営業活動を見える化したい経営者や営業マネージャー、またはkintoneの導入を検討している方におすすめの記事です。業務効率を向上させるための具体的なステップを知りたい方は、ぜひご覧ください。
🔳この記事でわかること
・kintoneをSFAとして利用するメリット
・kintoneの主要なSFA機能
・kintoneをSFAとして活用する手順と成功事例
🔳こんな人におすすめの記事です
・営業活動を効率化したい経営者や営業マネージャー
・kintoneの導入を検討している方
目次
SFA(営業支援ツール・システム)とは?
SFAは、営業活動を効率的に管理・支援するためのツールです。顧客情報や案件情報を一元管理し、営業プロセスの可視化や分析を実現します。
これにより、営業担当者は効果的なアプローチを実施しやすくなり、業務全体の効率が上がります。
また、チーム全体で情報を共有することで、協力体制が強化され、営業成績の向上が期待できるでしょう。
kintoneをSFAとして利用するメリット3選
kintoneは低コストで導入でき、営業活動の効率化に向けて中小企業でも手軽に始められるメリットが多くあります。
そこでこのパートでは
- 低コストで導入可能
- 柔軟なカスタマイズ性
- 豊富な無料テンプレート
について解説していきます。
低コストで導入できる
kintoneは他のSFAと比べても低コストで導入できる点が大きなメリットです。kintoneは導入費用が0で、1ユーザーあたりの月額費用が1,800円(税抜き:スタンダードコース)とリーズナブルです。
このため、初期費用とランニングコストを抑えつつ、効果的な営業支援システムを導入したい中小企業やスタートアップに最適です。
また、月額費用が明確で予算管理がしやすい点も魅力の一つでしょう。
柔軟にカスタマイズできる
kintoneは高いカスタマイズ性が特徴で、企業のニーズに応じた柔軟な設定が可能です。ドラッグ&ドロップの操作でアプリを簡単に作成できるため、専門的なIT知識がなくても使いこなせます。
さらに、既存のサンプルアプリをベースに自社に合った形に作り替えることも簡単です。これにより、営業プロセスの変化や新しいビジネスニーズにもすぐに対応できるので、SFAとしての活用にも非常に適しています。
無料テンプレートが豊富に用意されている
kintoneには無料で利用できるテンプレートが多く用意されており、初めての方でも簡単に使い始められます。
例えば、顧客管理や案件管理、活動履歴のテンプレートアプリが無料で使用可能です。これにより、初期設定の手間を大幅に省け、すぐに営業活動を始められるでしょう。
また、テンプレート自体もカスタマイズができ、自社の業務フローに合わせて最適化できる点もkintoneがSFAに適しているといえるポイントです。
kintoneをSFAとして利用する場合の4つの機能
kintoneをSFAとして利用する場合、組み込むべき機能を知ることで営業活動の効率化と情報共有が格段に向上します。
そこでこのパートでは、
- 顧客管理機能
- 案件管理機能
- 分析・集計・グラフ機能
- 帳票作成機能
など、SFAとして搭載すべき機能について解説します。
顧客管理機能
顧客管理機能は、顧客の基本情報を一元管理できる機能です。名刺情報や企業情報、案件情報、商談履歴、問い合わせ対応履歴など、さまざまなデータを登録・管理できます。
これにより、チーム全体で顧客情報を共有しやすくなり、対応の一貫性が保たれます。また、条件に応じた顧客情報の検索も可能なので、必要な情報を素早く確認できるでしょう。
案件管理機能
案件管理機能は、各営業担当者が担当している案件の進捗状況をリアルタイムで管理・共有できる機能です。組織全体での情報共有が効率化され、営業活動の「見える化」が実現します。
また、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスを利用すれば、外出先でも進捗情報を更新できるため、マネージャーはリアルタイムで指示を出すことも可能。
そのため、kintoneを活用することで営業チーム全体の連携が強化され、業務効率が向上するでしょう。
分析・集計・グラフ機能
分析・集計・グラフ機能は、蓄積されたデータを多角的に分析・集計し、視覚的にわかりやすく表示する機能です。
例えば、月別の売上比較や予実管理、顧客別の購入傾向など、さまざまなデータを簡単にグラフ化できます。これにより、営業活動の効果検証や今後の戦略立案がスムーズに行えます。
kintoneの分析・集計機能を活用することで、データに基づいた営業活動が可能となり、PDCAサイクルを効率的に運用できるでしょう。
帳票作成機能
帳票作成機能は、見積書や注文書などの帳票を簡単に作成できる機能です。案件情報をもとに自動で帳票を生成できるため、手間が省けます。
また、特定のレイアウトやフォーマットに対応するためのカスタマイズも可能です。細かく設計する場合は、帳票出力に便利なプラグイン「レポトン(旧:RepotoneU)」を利用するとさらに便利です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
kintoneをSFAとして利用する手順
kintoneをSFAとして利用するためには、いくつかのステップが必要です。また、どのような機能が必要なのかを事前に理解することも大切です。
このパートでは、kintoneをSFAとして活用するための基本形と、利用するまでの手順について詳しく解説します。
kintoneのSFAアプリの概要
kintoneのSFAアプリは、営業活動を効率化するための基本機能を搭載しています。顧客管理や案件管理、活動履歴の追跡など、必要な要素が一つのプラットフォームで統合されています。
例えば、SFAアプリを設計する場合は、以下のような階層を意識して設計するとよいでしょう。
これにより、営業担当者は複数のツールを使い分ける必要がなくなり、業務効率が向上します。さらに、カスタマイズも簡単に行えるため、自社の営業プロセスに最適な形で利用できます。
設計方法についてより具体的に知りたい方は、「【図解シリーズ】kintoneで顧客管理・CRMをするときのアプリ設計を図解します【簡単解説】vol277」の動画も参考にしてください。
顧客リストを作成する
顧客リストを作成する際は、まず既存の顧客情報を整理することが重要です。ExcelやCSVファイルにまとめた顧客情報を、kintoneの顧客リストに取り込みます。
具体的には、顧客名、連絡先、過去の取引履歴などの基本情報をExcelで整え、それをkintoneにアップロードしましょう。このプロセスにより、顧客情報が一元管理され、必要な情報を迅速に検索・参照できるようになります。
「営業支援パック」を利用する
「営業支援パック」は、kintoneをSFAとして利用する際に非常に便利なツールです。顧客管理アプリ、案件管理アプリ、活動履歴アプリが含まれており、これらを活用することで基本的な営業活動がカバーされます。
ただし、実際に利用する際には、多くの場合、自社のニーズに合わせてカスタマイズされています。管理の仕組みを理解するためには有効ですが、運用面では自社独自の基準に合わせてアプリを作成することをおすすめします。これにより、より高い業務効率化を体感できるでしょう。
kintoneをSFAとして利用している事例3選
kintoneをSFAとして活用することで、営業活動がどのように改善されるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、実際にkintoneを導入して成功を収めた3つの企業事例を紹介します。
- 見込み客の管理が大幅に改善し、営業活動に貢献
- 柔軟なカスタマイズで、営業活動の効率化に成功
- 脱エクセルに成功!kintoneに顧客情報・案件情報を集約
これらの具体的な成功事例を通じて、kintoneの導入効果を実感できるでしょう。
見込み客の管理が大幅に改善し、営業活動に貢献
株式会社リロ・フィナンシャル・ソリューションズでは、保険契約管理と営業管理がうまくいかず、見込み客の管理に課題を抱えていました。そこで、エクセル管理から脱却するためにkintoneを導入することを決定しました。
kintoneを使い始めた結果、週に1時間かけていた集計業務がほぼゼロになり、リアルタイムのデータ把握が実現。
これにより、見込み客の正確なランク付けができ、営業活動の効率が大幅に向上しました。さらに、営業担当者間での情報共有もスムーズになり、全体の営業パフォーマンスが上がっています。
参考:【kintone導入事例】株式会社リロ・フィナンシャル・ソリューションズ様(業種:保険・金融業)
柔軟なカスタマイズで、営業活動の効率化に成功
株式会社アペルザでは、製造業向けの営業活動支援システムとしてkintoneを導入しました。既存のSFAではカスタマイズが難しく、営業プロセスの変化に対応できないという課題があったため、柔軟にカスタマイズできることからkintoneを採用しています。
kintoneを採用することで、営業チームは自分たちで簡単にカスタマイズできるようになり、営業活動の効率が大幅に向上しました。
また、ライセンス費用も大幅に削減され、コストパフォーマンスが向上しています。kintoneの柔軟なカスタマイズが、同社の成長フェーズにぴったりマッチし、迅速な業務対応が実現しました。
参考:アペルザ – kintone(キントーン)導入実績30,000社 – 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム
脱エクセルに成功!kintoneに顧客情報・案件情報を集約
株式会社西武ライオンズは、エクセルに依存した顧客情報と案件情報の管理に課題を抱えていました。各営業担当者が個別に管理するため、情報の引き継ぎや共有が難しく、業務効率が低下していたことが大きな課題です。
そこで、kintoneを導入し、顧客情報や案件情報を一元管理することに決定。kintoneの柔軟なカスタマイズ機能を活用し、各種情報を迅速に登録・修正できるようになりました。
これにより、情報の抜け漏れが減少し、引き継ぎ時の情報ロスも大幅に削減されています。さらに、営業ノウハウの共有が進み、若手社員のスキル向上にもつながりました。kintoneの導入で、同社は営業活動の効率化と迅速な意思決定を実現しました。
kintoneをSFAとして活用して業務効率を上げよう!
本記事では、kintoneは低コストで導入でき、柔軟なカスタマイズが可能であることをお伝えしました。また、豊富な無料テンプレートを活用することで、スムーズにSFAとして利用できることを紹介しました。顧客管理や案件管理、データ分析、帳票作成機能は、営業活動の効率化に大いに貢献します。
さらに、具体的な事例から、営業チーム全体のパフォーマンスが向上することがお分かりいただけたと思います。
kintoneをSFAとして検討されている方は、お気軽にペパコミまでご相談ください!
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