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kintoneで在庫管理は可能?アプリの作り方や事例も解説

kintoneで在庫管理は可能?アプリの作り方や事例も解説

会社の在庫管理を行う場合、品切れを避けるのはもちろんですが、在庫過多にならないようにもしなければなりません。できることならば、常に適切な在庫数を手間をかけずに維持していきたいですよね。

しかし、在庫管理や処理の方法は、会社によって多様なため、他者を参考にしてみても自社には合わないというケースも多々あります。そして結局、自社に合ったシステムに出会えずに、めんどくさい紙媒体での管理を続けるしかないケースも少なくないでしょう。

そこでこの記事では、kintoneを活用して、在庫管理を行う方法を解説していきます。この記事を読むことで、在庫管理を紙媒体でなく、kintoneで行うメリットやデメリットがわかり、適切な在庫数の維持が可能です。ぜひ最後まで読んでいただき、わずらわしい在庫管理から脱却しましょう!

この記事でわかること

  • 在庫管理の最適化のコツ
  • コスト削減しつつ効率を上げる在庫管理

こんな人におすすめの記事です

  • 在庫の過剰や不足に悩んでいる中小企業の経営者や管理者
  • 在庫管理をシンプルでコスト良く始めたいオペレーション担当者
  • ITツールを活用して業務プロセスを改善したいIT担当者

kintoneで在庫管理を行うメリット

kintoneで在庫管理を行うメリット

kintoneで在庫管理を行うメリットは以下の3つになります。

  1. 正確な情報管理や人的なミスの削減
  2. DX推進につながる
  3. 低コストで導入できる

それぞれのメリットについて詳しく紹介していきますね。

正確な情報管理や人的なミスの削減

在庫管理を紙媒体や、Excel、目視で確認にしていると、カウントミスや入力漏れなど、人的なミスが起こります。また、時間や手間が掛かるためデメリットの方が多くなってしまいます。

一方、kintoneで在庫管理を行うと、正確なデータを入力することができるため、このような人的なミスをなくすことが可能です。kintoneの在庫管理アプリを使うことで、在庫データはシステム内に登録されるため、手入力での作業は不要です。

つまりkintoneで在庫管理することで、入力の漏れやミスなど人的なミスが激減します。また、作業自体の手間や時間も削減できるため、業務改善に繋がるのは大きなメリットになるでしょう。

DX推進につながる

DXとは要約すると「データやデジタル技術を活用して、社会・社内・顧客に新たな価値を提供する」ことです。

kintoneでは発注ミス、入金ミス、不良品など改善するべき点がデータとして可視化されるので、それらをDX推進の起点として活用できます。また、リアルタイムでグラフを作成することも可能なので分析も容易です。このようにして、kintoneを活用した在庫管理は、DX推進につながっていくのです。

低コストで導入できる

kintoneには、部分的な業務を低コストで改善できるというメリットがあります。パッケージ販売の在庫管理システムを導入する場合、在庫一覧や入出庫管理、棚卸など様々な機能が多いほど導入費用が高額になります。それに対し、kintoneで在庫管理システムを構築する場合は、業務に合わせて必要な機能のみを低価格で導入できます。

入出庫管理はExcelだけど、棚卸の業務は手書きで行っているという企業は、棚卸という一部の在庫管理業務をkintone化させることも可能です。このように、部分的な業務を低コストで改善できるため、小規模な企業でも容易に導入できる点が、在庫管理システムをkintoneで構築するメリットとなります。

kintoneで在庫管理を行う際の注意点

kintoneで在庫管理を行う際の注意点は以下の2つになります。

  • 運用上の注意点
  • システム上の注意点

kintoneで在庫管理を行う場合には、知っておいて損はないので、参考にしてみてくださいね。

運用上の注意点

kintone上で在庫管理を行う際の注意点として、「在庫管理のどの課題を解決したいのか」を明確にする必要があります。例えば、「現在の在庫がリアルタイムで把握できない」「受発注の共有まで時間がかかり管理がしにくい」など、現場が抱える課題に応じて、導入しなければならないシステム(機能)が異なるからです。

もし、課題を明確にせず、現場の実情にも合っていないシステムの導入を進めると、導入にかかった労力や費用が水の泡になる可能性もあります。そのため、事前に解決すべき問題をしっかりと把握し、システムを最大限活貸すための準備が重要といえます。

システム上の注意点

在庫管理を行うための課題と目的が定まったら、解決するために必要なシステム(機能)を決定する必要があります。一般的な機能だけで在庫管理を効率化できるのであれば、kintoneの標準機能だけでも十分に業務改善することができます。

ただし、業務フローが複雑で独自のシステム構築が必要な場合は標準機能ではカバーしきれない可能性が高いです。また、データが大量で更新頻度が多くなる場合はkintoneの性質上あまり向いていません。そのため、このような場合にはプラグインの活用やJavaScript開発でのカスタマイズが必要になるでしょう。

ノーコードツールであるkintoneは自社でもカスタマイズが可能ですが、より自社の課題に適したカスタマイズを行うためには伴走パートナーに相談するのも一つの手です。わたしたち伴走ナビではこのような事例の無料相談も行っていますので、「自社の場合はkintoneで解決できるか知りたい!」というお悩みを持ったご担当者は、是非一度お問い合わせしてみてくださいね!

お問い合わせはこちら

また、伴走パートナーがどのようなサービスなのか知りたい方は、サービス内容からパートナーの選定のポイントまで解説しているこちらの記事を参考に一度読んでみてください!

kintoneで在庫管理を行う方法

kintoneで在庫管理を行う方法

kintoneで在庫管理を行う方法は以下の2つになります。

  • kintoneサンプルアプリの活用
  • プラグインを活用して在庫管理アプリを作る

実際、kintoneで在庫管理を考えている、またはもっと自社に適した形で活用していきたい方は参考にしてみてください。

① kintoneサンプルアプリの活用

社内の備品など、比較的簡単な在庫管理には、kintoneサンプルアプリの「備品在庫管理」がおすすめです。「備品在庫管理」では、その名の通り社内の備品在庫を管理することができ、入出荷数を記録することで、業務に必要な在庫を簡単に管理できます。

このアプリを活用することで、備品の過多や欠品を避けることができ、棚卸の時に数が合わないなど、無駄な手間を省くことにも繋がります。他にも、自動で数量を集計したり、グラフなどで見やすくしたりなど、紙媒体やExcelでは手間が掛かることを簡単にできるので試してみるとよいでしょう。

② プラグインを活用して在庫管理アプリを作る

より複雑なフローが必要な場合は、プラグインを活用して在庫管理アプリを作る必要があります。その際に、手軽に利用できるプラグインでおすすめするならTIS社の「在庫管理プラグイン」です。

TIS社の「在庫管理プラグイン」を活用することで、出庫情報/入庫情報それぞれを商品毎に集計し、それらの差分をまた集計することも可能。また、ついでに棚卸の際には実地数量も把握させることが可能になります。

実際にアプリを作成する際には、事前準備として

  1. 商品マスタアプリ
  2. 入庫管理アプリ
  3. 出庫管理アプリ
  4. 在庫管理アプリ

といった商品情報を登録しておくアプリの作成が必要となります。パッと見だと面倒くさそうに感じるかもしれませんが、一度設定を済ましてしまえば、タブレット片手に棚卸できるようになるので是非挑戦してみることをおすすめします。

アプリ作成の流れはこちらの記事でデモ画面とともに紹介しているので参考にしてみてくださいね。

参考|【デモ画面】kintone(キントーン)で在庫管理システムを構築する際の流れを解説

kintoneを活用した在庫管理の導入事例

kintoneを活用した在庫管理の導入事例は以下の2社になります。

  1. KFカーバイドジャパン
  2. 神戸製鋼所

kintoneの在庫管理をどのように活用しているのか、参考にしてみてください。

事例1|KFカーバイドジャパン

KFカーバイドジャパンは、創業当時から全てExcelで管理しており、仕入れから出荷までの流れを横一列で並べていたそうです。そのため、紙の注文書をExcelに転記するために会社に出社するような感じでした。

ある時、取引先の拡大や在庫を管理するフロアの新設などにより、今までのExcelの管理に限界を感じ、これを機に管理だけでなく取引先ともコミュニケーションができるkintoneの採用に踏み切りました。

結果、在庫管理だけでなく顧客管理や受発注管理など、様々なプロセスをkintoneで管理しています。以前は常態化していた紙からExcelに転記するためだけに出社するケースも、kintoneでの在庫管理に変えた今ではリモートワークできるようになっています。

参考|KFカーバイドジャパン様の導入事例

事例2|神戸製鋼所

素材系、機械系、電力事業など、幅広い事業を展開する神戸製鋼所。以前は、この多くの事業を展開している中、全て紙台帳での管理をしていました。そのため、棚卸の在庫一覧表を作る時間も掛かり、作業者にも負担が大きかったそうです。

この作業をシステム化する際に重視したのは、「できるだけ使いやすい仕組みで、低コストで構築可能なクラウドサービス」「簡単に画面レイアウトが変更できるなど内製化可能なもの」といった点でした。そこで、これらの要望を満たし、さらに社内の別システムで実績のあったkintoneで在庫管理のシステムを構築することになりました。

kintone導入後は、製造現場から戻ってきた材料に貼付されたQRコードをタブレットで読みこむだけで、入庫日や数量、置き場の情報を在庫管理台帳に登録できる仕組みを実現。結果として紙台帳からの脱却と作業時間の大幅な短縮につながりました。

参考|神戸製鋼所様の導入事例

まとめ|kintoneで在庫管理は可能!メリットや注意点を理解し、伴走パートナーも活用しよう!

  • kintoneで在庫管理を行うメリット
  • kintoneで在庫管理を行う注意点
  • 方法と導入事例

本記事では、上記の内容でkintoneで在庫管理は可能なのかを解説していきました。

紙媒体やExcelで在庫管理すると、記載ミスや入力漏れなど、人的なミスはあります。そのミスはゼロにはなりませんが、ゼロに近づけるためにも、在庫管理をシステムは必須といえます。

kintoneの活用によりそれらの課題解消だけではなく、社外にいる場合でも在庫を確認できるといったメリットもあり、これまでの手間や時間を大幅に削減することができます。

現在、自社の在庫管理に困っている方は、伴走サービスを活用しながら内製化するのがおすすめなので、是非一度伴走ナビまでご相談ください!

伴走ナビ管理人
サイボウズパートナーのペパコミ株式会社で年間100社以上のkintone構築と伴走サポートの案件に携わり、kintoneだけでなくプラグイン設定も数多く経験。システム機能だけではなく、社内業務コンサルとしての目線で中小企業のDX化を推進しています。
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