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kintoneを活用したDX化|活用法を成功事例とともに紹介

kintoneを活用したDX化|活用法を成功事例とともに紹介

コロナ禍をきっかけに、デジタル化が活発になり、社会に大きな変化をもたらしました。
そして、その変化に対応した新しいサービスが次々と誕生しています。
このような変化のある世の中で、顧客のニーズに合わせるために、注目されているのがDXです。

DX推進をするにあたって無視できないキーワードに「2025年の崖」があります。
経済産業省によると、「2025年までにデジタル化に取り組まなければ、2025〜2030年の間に莫大な経済損失を被る」といわれています。

本記事では、kintoneをどのように活用することでDXを推進していくことができるのかを、成功事例も交えながら解説していきます。DXの推進は、環境の変化に適応しつつ、新しい価値提供ができることができるため、本記事を参考にし、DXを実現させてみてください。

この記事でわかること

  • DXについて
  • DXとIT化の違い
  • DXの活用した成功例

こんな人におすすめです

  • DXの手段を知りたい
  • kintoneを活用しDXをしたい
  • 環境の変化に適応させる企業にしたい

DXとは?|DXとIT化の違いについて

DXとは?|DXとIT化の違いについて

DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略ですが、そもそもどういったことを指しているのでしょうか?

経産省が定めた定義によると、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義されています。
この内容を噛み砕くと「データやデジタル技術を活用して、社会・社内・顧客に新たな価値を提供すること」と読み取れます。

ここで混同してしまいがちなのが「IT化」です。IT化とは「業務効率化を目的として、コンピューターやデータ通信に関する情報技術(IT)を取り入れること」であり、単純にシステムを導入することです。

改めてDXとIT化を確認すると、

  • DX:データやデジタル技術を活用して新たな価値を提供すること
  • IT化:システムを取り入れて業務を効率化すること

このように、 DXは新しい価値を提供するという「ゴール(目的)」であって、IT化はそのための「手段」であると理解できると思います。

多くの人が、「システムを利用して効率や生産性の向上させることをDX」と勘違いしてしまいがちですが、その先にあるゴールを定め、取り組んでいくことが重要である点を理解する必要があるでしょう。

それでは、企業におけるDXの推進について、より詳細に解説をしていきます。

kintoneがDX推進において果たす役割

DXを推進するためにも、前提として業務にシステムを導入(IT化)しなければ、そもそも実現することはできません。kintoneは業務改善のシステムであるので、IT化およびDXの一部にkintoneを利用できます。つまり、kintoneはDXの推進において大きな役割を果たせるといえます。

では、ここからはkintoneをどのように活用できるのか、なぜDX推進にkintoneが適しているのかを解説していきます。

DXにおけるkintoneの活用

DXを実現させるために必要な3ステップがあります。

  1. 自社の課題把握
  2. IT化による効率化
  3. データの収集・活用による新たな価値の創造

上記の1〜3の手順がDXの実現に必要になります。

DXとは「データやデジタル技術を活用して新たな価値を提供すること」であるため、ゴールを決める作業である自社の課題把握が最も重要です。ゴールを設定せずにやみくもにIT化するだけでは、新たな価値を生み出せないことはしっかりと認識しておくべきです。

それでは、本題のkintoneがDXにどのように活用されるかを紹介します。

kintoneを導入すると当然ですが業務のデジタル化が可能です。また、kintoneのデータベースの機能によって、業務に関するデータ収集や蓄積が可能になります。

例えば、取り扱う商品の売り上げや在庫数などをkintoneで管理を行えば、それらのデータが入力されるたびに蓄積されることになるのです。さらに、その蓄積されたデータは自動での集計や、グラフビューなどでわかりやすく視覚化することができます。これらの機能は、収集したデータ分析の手間を削減し、データの活用をしやすくできるといえるでしょう。

また、全てクラウド上で完結するため、情報の一元化ができ、紙媒体のように担当者に依存するような属人化せずに、データを共有できるのもメリットです。

このようにkintoneはDXの核となるデータ収集・蓄積には有効なシステムとなっています。

DX推進にkintoneが適している理由

kintoneがなぜDX推進に適しているのかというと、前述のとおりkintone導入による効率化・生産性の向上するIT化の側面と、DXの核であるデータの収集・蓄積ができる点からDX推進に適しているといわれています。

また、kintoneは柔軟性や拡張性も高いシステムとなっています。柔軟性が有効な理由として、ドラック&ドロップで必要な項目を選んで並べるだけで、アプリを制作できる点です。kintoneはノーコードツールであるため、システム開発に詳しくない人でも、簡単にアプリを制作(内製化)できるのが特徴です。

それにより、現場に合った業務の改善も柔軟に可能なため、開発スピードを向上させる効果が期待できます。この性能により、DXに必要なデータ収集・蓄積に必要なIT化の問題を解消できるようになります。これらのことがkintoneはDX推進に適したシステムといえる理由です。

kintoneを活用したDXの成功事例を紹介

kintoneを活用したDXの成功事例を紹介

kintoneがIT化の側面と情報収集・蓄積機能でDXの推進に大きく寄与するイメージは理解できたかと思います。

続いては、実際にkintoneを利用し、DXに成功させた事例を紹介していきます。成功事例を確認し、自社にどのように活用できるかを参考にしてみてください。

事例①|星野リゾート

星野リゾートでは、急遽始まったGo Toトラベルへの対応として、基幹システムと予約システムの中間的な位置づけとしてキャンセル料返還申請フォームをkintoneで作成。スピーディな対応が求められる中、kintoneの開発スピードを活かして実現しています。

また、宿泊者が大浴場の混雑状況を把握できるシステムの一部にもkintoneを活用し、顧客への新しい価値を提供した例といえます。

導入の際には社内のエンジニアとも、機能を併用しながらkintoneアプリで補完できるように構築し、内製化にも取り組まれています。

他にも、希望する部署にスタッフが立候補できるように社内公募制度をkintoneで作り、導入前はExcelやメール、電話などの煩雑だった作業をkintoneにて省略。このような社内への新しい価値の提供としても、結果が得られています。

競合に打ち勝つための「全社員IT人材化計画」を掲げて取り組んできた現在では、スタッフの多くがPCの前での仕事をしておらず、スキマ時間で完結できるワークフローの構築まで実現されています。

参照:星野リゾート 様の導入事例

事例②|日清食品

日清食品にはkintone利用前に以下3つの業務問題がありました。

  • 紙を回しての押印が進まず、決裁の滞りが発生していた
  • 申請の進捗状況の把握が難しい
  • 過去の書類の紛失、探す時間が手間

このような問題をkintone使用後に以下のように改善を実現しました。

  • 電子化により承認スピード向上
  • データ一元管理により、申請状況の把握、書類管理が容易に
  • モバイルでの承認、在宅でも円滑に業務を実施可能に

kintoneにすることにより、ペーパーレス化をし、業務の生産性向上に繋げています。

また、デジタル化にすることによって、紙そのものの削減や捺印するという手間など、生産性の向上だけではなく、コスト面でもメリットがあります。

このように、導入以前では出社しなければ難しい業務も、kintoneのアプリで対応により、在宅からでも円滑に遂行できるというのは、社内に対して新しい価値提供できたDXの例といえます。

今では内製化がさらに進み、工場内の業務報告書などの回覧や開発部門のExcelによる進捗管理もkintoneに集約するなど、多くの部門でデータの収集や蓄積を行える体制を整えています。

参照:日清食品グループ 様の導入事例

まとめ|社内のDX推進にはkintone導入と適切な活用を

  • DXとIT化の違い
  • kintoneがDX推進において果たす役割
  • kintoneを活用したDXの成功例

本記事では、DX化についてこのような内容で紹介していきました。実際に、DX推進は企業全体でも無視できない問題となっています。

2025年までに、デジタル化に取り組んでいなければ日本の企業は莫大な経済的損失を抱えることも、経済産業省も強く訴えています。

これらの課題には、IT化の側面とDX推進の核となるデータ収集と蓄積が可能なkintoneが大いに活用できます。

今後直面する社会的な課題に対し、自社としてどのように新しい価値を生み出していくのか、本記事に解説してきた内容を参考に取り組みを加速させていきましょう。

伴走ナビ管理人
サイボウズパートナーのペパコミ株式会社で年間100社以上のkintone構築と伴走サポートの案件に携わり、kintoneだけでなくプラグイン設定も数多く経験。システム機能だけではなく、社内業務コンサルとしての目線で中小企業のDX化を推進しています。
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