kintoneとは?特徴や業務への活用事例をわかりやすく解説
- 「kintone(キントーン)」って最近耳にすることが多いけど、どんなものなのかを把握できていない。
- 便利らしいけど、自社にkintoneを導入して上手く活用していけるか不安。
このような悩みを抱えている、中小企業のIT担当者も多いかと思います。
そこでこの記事では、このようなkintone導入を悩んでいる方向けに、kintoneの特徴や活用事例を紹介していきます。
本記事を読むことで、あらゆる業務に合わせて活用できるkintoneを活用した自社の業務効率の向上や、情報共有やプロセス管理など、あらゆる面で手間を省くヒントを得ることができます。
この記事でわかること
- kintoneの主要な機能や特徴
- 使い方やステップバイステップの手順
- kintone導入の成功事例や得られた効果
こんな人におすすめの記事です
- ビジネスツールの導入に悩んでいる方
- 業務効率化や業績向上のためにツールを探している方
- kintoneをすでに導入しているが、さらに業務の改善を考えている方
目次
kintone(キントーン)とは?|基礎知識を解説
kintoneとは、サイボウズが提供する業務アプリを構成するクラウドサービスになります。
- kintoneの機能、できること
- kintoneの特徴
- kintoneの価格
上記の順に沿ってkintoneについて基礎知識を解説していきますね。
kintoneの機能・できることは?
kintoneの機能・できることは主に以下の4つになります。
- 情報の一元化
- コミュニケーションツールとして活用
- 社内外含めた関係者での活用が可能
- 時間や場所を選ばず使用が可能
これらについて1つずつ簡潔に紹介していきますね。
<情報の一元化>
Excelなどの必要なファイルが見つからなかったり、情報が共有されていないなどの問題は、業務において少なくありません。そのような問題をkintoneで解決可能です。
kintoneにはExceデータなどの登録が可能で、それらはクラウド上で管理されます。クラウド上で管理することにより、必要な時にいつでも情報を確認することができます。
また、情報の保存場所が明確になることで属人化が防げ、情報共有もスムーズになります。
<コミュニケーションツールとしても活用>
kintoneでは、アプリで管理している業務の進捗状況も確認可能です。また、それらに対してコメントすることもでき、案件に対してのリアルタイムでのコミュニケーションが図れます。
また、データが簡単に確認できるため、部門やチーム内での情報共有が促進され、チームワークの向上も期待できるでしょう。
<社内外を含めた関係者での活用が可能>
kintoneは社内でのやり取りに関わらず、ゲストスペースを活用することにより、社外の関係者とコミュニケーションが図れます。
また、ワークフローやログ管理などの機能を使用することによって、いつ誰が見ても進捗を把握することが可能です。さらに、カスタマイズ機能の利用で、社内外共に使用感の良いシステムへ作り上げることができます。
<時間や場所を選ばずに使用が可能>
通常、会社の情報や打ち込みは会社のパソコンでしかできません。一方kintoneでは、スマホやタブレットなどのデバイスで確認・入力ができるため、場所や時間を選びません。
外出した際に、わざわざ会社に戻って作業せずに済むのはとても便利ですよね。
また、セキュリティ面も整っているため、不正ログインなどは心配無用。その他4か国語にも対応しているので、海外の方がいる企業にも対応可能なシステムといえます。
簡単に以上がkintoneの機能やできることですが、さらに詳細が知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
kintoneの特徴は?
kintoneはドラッグ&ドロップでアプリと呼ばれる業務システムを簡単に作成でき、さらには使用していきながら最適な形にカスタマイズできる汎用性が最大の特徴です。
また、データベース機能を活用することで、Excelなどの表計算ソフトを使わずに管理できます。Excelのバージョン管理や難しい操作性を回避することができます。
これらによってkintoneは業務を簡単にIT化させることができ、その先のDX推進にも大きく寄与します。
kintoneの価格は?
kintoneの料金体系は「スタンダードコース」と「ライトコース」の2つのコースに分かれており、下記の図のような内容になっています。
コースの種類 | スタンダードコース | ライトコース |
---|---|---|
価格 | 月額1,500円 (1ユーザー) ※5ユーザーからの契約 | 月額780円 (1ユーザー) ※5ユーザーからの契約 |
外部連携、プラグイン等 | 〇 | ✕ |
アプリ数 | ~1,000個 | ~200個 |
スペース数 | ~500個 | ~100個 |
コースによる大きな違いは、外部システムとの連携やプラグインを活用できるかどうかです。
より高度且つ利便性を高めるためにはプラグインを活用していく必要があるので、その点がコース選択の基準となるでしょう。
スタンダードコースには30日間無料お試しがあるので、外部連携が必要となりそうな場合には、まずはお試しからやってみて、活用できそうだったら導入するのがいいでしょう。
実際の業務におけるkintoneの活用事例
kintoneについての概要はある程度理解が深まったかと思います。
続いて、以下3つのkintoneの業務における活用事例を紹介しながら、実際にどのように業務へ反映できるかイメージしていきましょう
- 出退勤のタイムカード打刻を置き換え
- Excel手入力で作成している管理表の簡便化
- ワークフローでスピーディー&ペーパーレス化
例1:出退勤のタイムカード打刻をkintoneに置き換え
kintoneにあるタイムカードアプリでは、勤務の記録、申請、管理ができます。
主な機能は以下の3つになります。
- 勤務時間を自動で算出
- スマホからワンクリックで申請、承認が可能
- ICカードによる自動打刻(有償の連携サービスが必要)
タイムカードでは、特にデータの集計に手間がかかるケースが多いと思いますが、kintoneに置き換えることで集計が自動化されるため、大幅に作業の手間を省くことが可能です。
また、スマホなどからも申請・承認ができるため、例えば上司が出張で会社にいない場合などでも遠隔で対応が可能となります。
例2:Excel手入力で作成している売り上げ管理表はkintoneで簡便化
kintoneにある受注・売上管理アプリは、受注した後の顧客からの請求・入金を管理するアプリです。
主な機能は以下3つになります。
- 入金、未入金の管理ができる
- 今月請求書先一覧を確認できる
- 通知機能で担当にリマインド
請求の管理、特に入金・未入金のチェックは手間がかかります。ただし、このアプリを活用すると、請求の一覧作成や未入金の取引先を絞り込みが短時間で可能です。
また、リマインド機能を活用することで抜け漏れが防止できるのも大きなメリットでしょう。
例3:紙での申請業務はkintoneのワークフローでスピーディ&ペーパーレス化
kintoneのワークフロー機能を活用することで、アナログで面倒くさい申請業務をペーパーレスで効率化することができます。
主な特徴は以下3つになります。
- いつでもどこでも申請、承認が可能に
- 申請方法を一元管理できる
- 申請する内容や部門ごとにフローを自由に設定可能
kintoneならいつでもどこでも申請が可能なので、これまで紙以外にもメールや電話などとバラバラになりがちな申請手段を統一することできます。
申請方法がkintoneに集約されることで抜け漏れが減り、またワークフロー機能を活用することでフローの可視化も可能になります。
kintone導入による企業のDX推進事例を紹介
コロナ禍をきっかけに、さまざまな業界でデジタル化が活発になり、社会に大きな変化がありました。その変化がある中で、顧客のニーズに合わせ、新しいサービスを誕生させるのに注目されているDX。
そのような中で、kintoneは業務のデジタル化が容易、且つデータベース機能によりデータ収集や蓄積が可能です。また、その蓄積したデータを活用しやすい点で、DXにも相性の良いサービスといえます。
実際に、サイバーエージェントという企業が、Excelに依存していた業務をkintoneに置き換え、大幅な業務改善を行ったというDX推進の例があります。
Excelでまかなっていた販売管理や購買管理システムは、手軽で自由度が高いものの属人化しやすいという課題を、kintoneを導入することで業務に適合させながらガバナンスを効かせた(属人化しにくい)システムを構築しております。
この事例のように、kintoneはDX推進に非常に有効なツールでもあるため、リスキリングとしても注目され、多くの企業で学ばれています。
また、実際にどのようにしてDXにkintoneを活用するのか、成功事例などを知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。
まとめ|kintoneの特徴と活用事例を基に自社の業務の効率化やDX推進を検討しよう!
- kintoneについて
- 機能、特徴、価格について
- 業務における活用事例
- DX推進事例
本記事では、このような流れで「kintone(キントーン)」について紹介していきました。
kintoneはアプリを作ることで、さまざまな業務において効率化を実現することが可能となります。また、データの一元化により共有と活用が容易になるため、DX推進にも非常に有効なサービスといえます。
今回紹介した内容を参考に、自社の課題にとってどのような改善ができるかイメージし、是非kintoneの導入について検討してみてはいかがでしょうか?
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