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失敗しないためのkintone一覧検索プラグインの選び方

検索プラグイン

はじめに

ペパコミ株式会社でサポート担当をしている、鍋島です
2023年は週に10回程度お客様とMTGを行い、kintone標準機能の設定サポートや、プラグインの提案と設定サポート、構築を行っていました。
以前はスポット的な対応がメインでしたが、昨年は中長期的に1つのお客様に関わる機会を多く得たので、実際にkintoneに溜まったデータをどのように活用するか、という視点の学びが多くありました。

さて、今回は一生懸命にkintoneに入力してきたレコードを検索するための、検索プラグインの比較を行っていきます。
kintoneに入力した内容の検索にお困りの方は、ぜひ読んでください。

注意事項

本記事で紹介しているプラグインの挙動は2024年1月10日時点での最新verで確認を行っております。
現在の最新verとは挙動が異なる場合がございますので、ご了承ください。

本記事はこんな人にオススメ

社内のkintone担当者
kintoneの提案を行う立場の方
kintone初心者~中級者

一覧画面に検索があると便利な理由

kintoneには検索機能がありますが、あえて標準機能の検索を使わず検索プラグインを導入する理由、メリット、価値としては下記のようなものがあります。

要約すると、一覧画面に関わるカスタマイズと共存可能&業務の時短(クリック数削減)が可能だから、というところです。

条件書式プラグインと組み合わせることができる

cybozu developer networkにて提供されている条件書式プラグイン等を使って一覧画面で特定条件を満たしているレコードに対して色をつけるカスタマイズと併用することにより、一覧画面に表示したレコードのフィールドに色をつけることができます。
添付画像では確度がAなら緑、Bなら黄色、Cなら赤、というように色をつけてみました。
こうしたカスタマイズと一覧画面の検索を組み合わせることにより、状況を把握しやすいkintoneを作ることができます。



プラグインを使わずレコード一覧を絞り込む場合に比べクリック数の削減ができる

プラグインを使わないレコード検索のテクニックもあり、例えばこのように検索専用の一覧設定を事前に作っておくことで疑似的な検索機能を作ることが可能です。画像のような設定を事前に作っておいて、都度変更して適用することで疑似的な検索が行えます。お客様の業務規模、アプリの使用頻度、kintoneカスタマイズにかけられる費用感によっては、この使い方をご案内することもあります。

ただし、この場合は絞り込みの設定を開く、入力個所を指定、実際に書き換える、保存ボタンを押す、とクリック数が多めになるので、検索を行う頻度によってはkintoneの利用者にストレスを与えたり、業務的に無駄な時間を増やすことになります

比較検証時に見たポイントの解説

下記の内容を調べて掲載しています。

価格と使用条件

予算無制限な会社はほぼ存在しないと思いますので、価格について触れます。また、今回ご紹介するプラグインのうち有料のものは、kintoneユーザー数が価格に影響しますので、ユーザー数の条件にも触れます。

検索可能なフィールド

文字列一行、文字列複数行、数値、日付、時刻、日時、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックス、複数選択、添付ファイル、ユーザー選択、組織選択、グループ選択のそれぞれのフィールドをアプリに設置し、検索可能か調べました。これは最終的に表にしてまとめています
また、項目選択フィールド(ラジオボタン、ドロップダウン、チェックボックス、複数選択)と、日付・日時フィールドを利用した検索については特に重点的に調べています。

一覧検索プラグインそれぞれの詳細

TiS一覧テキスト絞り込み検索プラグイン

無料ということもあり、利用したことがある方も多いかと思われるTiSさんのプラグインです。
プラグインをアプリに追加すれば追加の設定が不要という超簡単な設定が嬉しいですね。

ざっくりした仕様としては、検索フォームに入力した内容を使って、kintone標準機能による絞り込みを作成するプラグインです。

例えば絞り込みの条件を設定していない一覧で「田中」と入力して検索すると、右の状態の絞り込みを作ります。

価格と使用条件

価格:無料
ユーザー数やアプリ数の制限:なし
アプリ版対応:なし

無料利用の場合、1日1回の広告表示が行われます。

検索可能なフィールド

日時、ユーザー選択、組織選択、グループ選択以外のフィールドを検索可能ですが、検索したいフィールドを一覧内に含めなければなりません。
例えば活動日という日付フィールドの値が2018-07-07のレコードを調べたいなら、一覧に活動日のフィールドを含める必要があり、顧客名と担当者だけを表示した一覧では検索ができなくなります。サブテーブル内のフィールドも検索できますが、一覧にサブテーブルを含めていなければ検索できません

項目選択型フィールドの検索について

ドロップダウン等の事前に用意された選択肢から何かを選ぶタイプのフィールドは、検索フォームに文字列として入力した内容が選択肢と完全一致しなければならない点は注意が必要です。

今回検証に使っているサンプルの案件管理アプリであれば、「kintone」は検索可能ですが「KINTONE」は選択肢に含まれないため検索ができません。

日付や日時の検索について

日付は完全一致になるため、日付フィールドでよくある「先月」のような検索を行うことができません。形式としてはいくつかの書き方に対応していますが、指定した日に一致するもの、だけを検索します。日時はそもそも検索できませんでした。

提供会社

合同会社ぱんだ商会
提供会社公式ページ:https://www.tis2010.jp/
製品公式ページ:https://www.tis2010.jp/textsearch/

JBAT ATTAZoo+

kintone初心者オススメでよく名前が挙がるATTAZoo+です。以前は6フィールドまで検索可能でしたが、2023Summerのアップデート以降は50フィールドまで検索対象として設定可能になりました。契約済みかつプラグインのアップデートを行っていない方はぜひアップデートしてください。

先述のTiSと違って、検索枠そのものが増えてしまうので、検索に使いたい項目が増えるとアプリの上の方が賑やかになってしましますが……日付や日時を使って検索する機能は特筆すべき便利さですので、特にいつからいつの間で期間を絞ってレコードを調べたい、というニーズが多い会社に勧めます。

導入した場合の画面の見え方としてはこの様になります。

価格と使用条件

価格:3000円~(30ユーザー単位で課金、エントリープランの場合)
ユーザー数やアプリ数の制限:30ユーザーごとで価格が変動、アプリ数の制限なし。
アプリ版対応:スタンダード(月6000円~)以上のプランで対応

ATTAZoo+は検索プラグインのみではなく、他のプラグインもいくつか付属しています。私の作成したサブテーブル内のフィールドを重複禁止にするカスタマイズ例でもATTAZoo+に含まれるプラグインを使用しています。

検索可能なフィールド

項目選択型フィールドの検索について

選択肢がすべて表示され、その中から候補を選ぶタイプですので、大文字小文字の表記ゆれで検索できないような状態は考慮する必要がありません。注意点として、kintone標準機能を使って絞り込みを行う場合、ドロップダウンの選択肢1または選択肢2を含むもの、という検索が可能ですが、ATTAZoo+の場合、プラグインでは「選択肢1を含むもの」や「選択肢2を含むもの」いずれかしか検索することができません。

日付、日時の検索について

kintone標準機能のように、「先月」や「今月」といった指定が可能ですが、それに加えて開始から終了までの期間を指定しての検索がメニューとして準備されているので、指定した期間内のレコードを調べる需要が多い会社では非常に役立つと思います

提供会社

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
提供会社公式ページ:http://www.jbat.co.jp/
製品公式ページ:https://www.jbat.co.jp/lp/attazoo.html/

M-solutions 検索拡張プラグイン

M-solutionsの検索プラグインです。2023年7月に無料版がリリースされました。会社の規模によっては無料で使え、かつスマホアプリでも動く検索プラグインという点が非常にありがたいです。

導入した場合の画面構成はこのようになります。

価格と使用条件

価格:無料
ユーザー数やアプリ数の制限:50ユーザー以下、10アプリまで。超える場合は有料版が必要
アプリ版対応:あり。無料版でも対応。

無料でスマホで動く検索プラグインを使いたい場合は、本プラグインのみが対応します

検索可能なフィールド

添付ファイル、組織選択、グループ選択以外のフィールドを検索可能です。

項目選択型フィールドの検索について

選択肢が表示され、チェックをつけるタイプなので表記ゆれを考慮する必要がありません。他のプラグインと異なり、ドロップダウンやラジオボタンで選択肢1または選択肢2を含むもの、という検索が可能です

日付、日時の検索について

等しい、以上以下、といった指定になるのでkintone標準のように「今週」「今月」といった指定ができませんでした。

提供会社

M-SOLUTIONS株式会社
提供会社公式ページ:https://m-sol.co.jp/
製品公式ページ:https://smartat.jp/kintone-solution/search/

JCS 検索プラグイン(ベータ版)

2023年12月にベータ版がリリースされたばかりのプラグインです。
一覧画面で直接キーワードを指定しての検索と、ドロップダウン検索による簡単な絞り込みが行えます。実質2種類の検索プラグインが合体しているような印象
特徴はドロップダウン検索による絞り込みで、例えば文字列一行のフィールドに、都道府県を入力している場合、検索画面ではドロップダウン型の一覧として文字列一行フィールドを検索できます。

実装画面としては下記のようになります。都道府県のフィールドは文字列一行なのですが、入力されている値を元に、プラグインではドロップダウンの項目が自動的に作成されています。

なお、表示位置が他のプラグインと競合する場合は、設定を変更して一覧選択の右に検索ボックスを配置することが可能です。

価格と使用条件

価格:無料
ユーザー数やアプリ数の制限:なし
アプリ版対応:なし

広告も出ないので、完全に無料です。

検索可能なフィールド

キーワード検索とドロップダウン検索でそれぞれ検索可能なフィールドが異なりますが、キーワード検索の場合、日付や日時のフィールドを検索できないので注意が必要です。

項目選択型フィールドの検索について

キーワード検索は大文字小文字の表記ゆれを避ける必要があります。ドロップダウン型の検索の場合は元が複数選択やチェックボックスの様な複数の値を入力できるフィールドであっても1項目を指定する形になります。元がラジオボタンやドロップダウンの場合は性質が同じなので使いやすいですね。

日付、日時の検索について

標準機能に似た今日昨日明日のような検索のほか、文字列一行等のフィールドと同様に入力された値が候補となり、ドロップダウンで絞り込むことができます。

その他

他のプラグインにはない固有の機能として、組織選択やグループ選択のフィールドが検索可能でした。ドロップダウン検索も可能でしたが、直接キーワード指定した場合、そのキーワードを含む組織・グループ・ユーザーのすべてを検索してくれます。弊社伴走ナビで検索するとこのような状態に。

提供会社

株式会社ジャパンコンピューターサービス
提供会社公式ページ:https://dx.japacom.co.jp/
製品公式ページ:https://dx.japacom.co.jp/kintone-plugins/4277/

まとめ

今回調べた内容で表を作成しました。




終わりに

kintoneの検索機能を強化するプラグインの機能を比較しました。せっかくkintoneにデータを入力しているのに、それを活用できていない、検索するのに不便さがある、と感じられている会社様は検索プラグインの導入を検討してみてください。

鍋島 将栄
伴走ナビ 構築・サポート担当。 krewdata/カスタマイン/計算式プラグインが得意。 JS開発を行わずにプラグインと連携サービスのみで複雑な動きを実現しつつ、あまりトラブルが起きないkintoneを作ることを意識して活動しています。
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