kintoneのアプリは無料?サンプルアプリと活用例を紹介
kintoneで業務の効率化や生産性を上げていくためにはアプリの有効活用が必要不可欠です。しかしながらkintoneを導入したばかりなどでは、そもそもアプリをどうやって導入したらいいか、どのように活用できるかイメージできない方も少なくないかと思います。
そこでこの記事では、kintoneのアプリについて、サンプルアプリをはじめとした導入方法や実際の活用事例を紹介していきます。本記事を読むことで、kintoneアプリの導入方法や探し方を理解し、業務において効率化を実現させられるでしょう。ぜひ最後まで読んでいただき、自社のkintone有効活用に役立ててくださいね!
この記事でわかること
- 無料で利用可能なkintoneアプリの概要と特徴
- kintoneアプリの導入方法と活用ガイド
- 実際の活用事例の紹介
こんな方におすすめの記事です
- 業務アプリを探している方
- kintoneを導入した、予定の企業の方
目次
kintoneのアプリとは?
kintoneのアプリとは、kintoneに実装できる業務システムのことを指します。このアプリでは、日報や案件管理、問い合わせ管理など業種内容に合わせて作成が可能です。またkintoneはノーコードツールなので、アプリ作成にはプログラミング知識が不要であり、誰でも簡単にカスタマイズできるのが最大のメリットになります。
kintoneアプリは無料で使える?作り方を紹介
実際にkintoneアプリの作り方について3つを説明していきます。
- サンプルアプリを使う
- Excelやcsvファイルを読み込む
- ドラック&ドロップで自作する
はじめてkintoneを使う方は特に参考にしてみてくださいね。
① サンプルアプリを使う
kintoneアプリにある無料テンプレートのことを「サンプルアプリ」と言います。このサンプルアプリは、100種類を超えており、業務や業種に合ったアプリが用意されています。最初からアプリを作るのは不安に感じる方は、まずはこのテンプレートから使用するのがおすすめです。
サンプルアプリは無料ですぐに利用できますが、もちろんカスタマイズも可能です。自社の業務に合うよう足りない項目を付け加えたり、見やすいようにデザイン変更したりすることでkintoneのアプリ作成に慣れるとよいでしょう。
② Excelやcsvファイルを読み込む
多くの業務で使われているExcelですが、同時に更新できなかったり、二重入力の発生など、管理を行うツールとしては問題も少なくありません。かといってこれまで使用していたものを一から作り直すのも非常に負担がかかってしまいます。
そこでもkintoneは非常に有効といえます。kintoneでは、Excelやcsvファイルを読み込ませてアプリを作成することが可能であり、既存のデータをアプリにインポートできるのです。このようにアプリ化してクラウド上で管理することにより、Excelなどでは属人化しやすかった情報が共有・可視化しやすくなります。データの管理が容易になることで、必要な情報を探すのにかかる余計な工数を削減できるメリットは大きいですよ。
③ ドラック&ドロップで自作する
kintoneのアプリは、管理したいフィールドをドラック&ドロップでオリジナルなアプリを自作できます。日付や数値、チェックボタンなど、フィールドには様々な項目があり、管理する業務内容によって自分で選択でき、配置も好みのデザインに調整できます。
1から作成するためサンプルアプリやExcelの活用よりもすこし難易度が高いものの、1からアプリを作ったり、テンプレートをカスタマイズしたりなど、自社の業務に合わせたアプリ作成ができます。
上級編|プラグインの活用やJavaScript開発に挑戦
kintoneではJavaScript開発でカスタマイズすることも可能です。JavaScriptによって標準機能ではできない複雑な作業ができるようになります。ただし、JavaScript開発は専門的な知識が必要になるため、プログラミンの知識がない場合は難易度が高いと感じるでしょう。また、JavaScriptでカスタマイズしたアプリは属人化やアップデートで動作しなくなるリスクもあり、正直あまりおすすめはしていません。
より高度なカスタマイズが必要な場合は、JavaScriptではなくプラグインを活用するのがおすすめです。プラグインは拡張機能であり、インストールするだけで利用可能です。JavaScriptで開発しなくても、プラグインで十分なパターンが多いため、どちらで高度なカスタマイズをするのかは、自社の運用する人や環境に合わせて決めるのがいいでしょう。
JavaScript開発に関してはこちらの記事を参考にしてみてください!
kintoneアプリストアのサンプルアプリを活用しよう
このパートではサンプルアプリの活用方法を以下の3つにまとめてみました。
- 業務でさがす
- 業種でさがす
- 利用シーンで探す
まずはサンプルアプリを活用しようと考えている方は、参考にしてみてください。
業務でさがす
引用:kintone公式サイト
kintoneアプリは部署ごとにカテゴリ分けされており、自分の業務に合わせてサンプルアプリを活用することができます。例えば、営業や人事、広報などそれぞれの業務に便利なテンプレートが用意されています。カテゴリの一覧は下記の通りです。
- 営業・セールス
- 顧客サービス・サポート業務
- 総務・人事
- 調達・購買
- 情報システム
- 開発・品質保証
- 広報・マーケティング
- 法務・知財
- 部門共通
- その他
業種でさがす
引用:kintone公式サイト
業種で探すパターンとしては、製造業や建設業、医療などがあります。業種で特有の内容に適したアプリを探す場合は、下記のカテゴリを参考に業種で探した方が見つけやすいかもしれませんね。
- 製造業
- 卸売業・小売業
- 情報通信業
- 建設業
- 医療・福祉
- 士業・コンサル
- 不動産業・物品賃貸業
- 宿泊業・飲食サービス業
- 教育・学習支援業
- 生活関連サービス業・娯楽業
- 金融業・保険業
- 運輸業・郵便業
利用シーンで探す
引用:kintone公式サイト
例えば営業などの場合は、会社より外にいる時間の方が長いケースもあります。そのため、外で確認や処理がしたいといった具体的な使い方の要望もあるかと思います。このように、利用シーンを明確にし、用途別に探すのもよいでしょう。
業務・業種別サンプルアプリを紹介
- 業務別サンプルアプリの例
- 業種別サンプルアプリの例
業務別と業種別のサンプルアプリについて紹介していきます。
業務別サンプルアプリの例
- 営業部門
- 人事・総務部門
- 部門共通
例として上記3つの業務サンプルアプリを簡単に解説していきます。
営業部門
営業部門では、案件管理や日報のサンプルアプリがおすすめです。案件管理では、受注の確度や金額、活動履歴を記録することができます。
引用:kintone公式サイト
また、日報では業務内容や報告事項、所感などを場所や時間を問わず入力できます。営業には欠かせないサンプルアプリになっています。
引用:kintone公式サイト
人事・総務部門
総務・人事部門のサンプルアプリにはFAQやエントリーシート管理のサンプルアプリがあります。FAQでは、社内手続きに関してよくある質問と回答をFAQ形式で登録できます。カテゴリ登録をおこなっておくとそれに関連する質問を確認できるので便利です。
引用:kintone公式サイト
エントリーシート管理では、新卒や中途のエントリーシートを管理できます。また、応募している職種ごとにエントリーがあった性別などの情報もグラフ化可能です。
引用:kintone公式サイト
部門共通
部門共通では、ファイル管理や交通費申請ができます。ファイル管理では、文書や提案書類、画像などをファイルで共有することができます。
引用:kintone公式サイト
交通費申請では、1日で複数の移動がある場合でも、登録するだけで自動で合計を計算してくれます。これは外に出る機会が多い企業は活用しやすくて便利です。
引用:kintone公式サイト
業種別サンプルアプリの例
- 建築業
- 医療・福祉
業種別サンプルアプリは、建築や製造、小売り業など様々ありますが、今回は上記の2つの業種について簡単に紹介していきます。
建設業
建設業向けのサンプルアプリには、建設設備巡回報告書やヒヤリハット集があります。建設設備巡回報告書では、建設設備点検者が設備点検の報告をタブレットで行うことができます。
引用:kintone公式サイト
ヒヤリハット集では、重大な事故につながる前の出来事を登録することができます。このように現場から報告や登録ができるのは、建設業にとって便利ですよね。
引用:kintone公式サイト
医療・福祉
医療・福祉のサンプルアプリには、問診表(内科医療機関向け)や院内掲示板があります。問診表(内科医療機関向け)は、名前の通り内科医療機関向けであり、患者IDから基本情報が見れ、過去の問診内容をスムーズに参照することができます。
引用:kintone公式サイト
院内掲示板では、院内の各部署からのお知らせを共有することができ、院外から確認することも可能です。
引用:kintone公式サイト
kintoneアプリの活用事例を紹介
- 営業部門
- 顧客サポート部門
- 建設業
- 製造業
kintoneアプリの活用している上記4つの業種・業務について紹介していきます。今回紹介している事例は、kintone活用イメージ集 Vol.1 業種別編より抜粋して紹介しております。
活用事例①|営業部門~Salesforce からの乗り換えでコスト1/10以下に削減~
集計機能の豊富さから営業部門主導でSalesforceを導入するも、管理する部門長にとっては有効でしたが、現場の営業担当からだと入力が負担になりコストに対する効果が見いだせていませんでした。
そこで課題解決のためにコスト・スピード感・シンプルさの観点から kintone へ乗り換え。作成したアプリは入力をシンプルにしたり、モバイル対応、コメント機能など、様々な工夫を加え、商談管理ツールにかかるコストを1/10以下に削減することに成功しています。
参考:kintone活用イメージ集 Vol.1 業種別編 88-89ページ
活用事例②|顧客サポート部門~コールセンターの問い合わせ情報一元管理~
あるコールセンターでは、受付内容を用紙に記入し担当者へ依頼したり、対応後はExcelに履歴を入力していました。そのため、問い合わせ対応が非効率であったり、入力が重複するなど無駄が多くありました。
ですが、kintone導入後は問い合わせ対応管理をkintoneに移行することで、紙での伝達やExcelの入力廃止に成功しています。対応漏れの減少や対応スピードの向上など、問い合わせ情報を一元化させることで無駄を省くことができています。サンプルアプリの「問合せ対応管理アプリ」を活用した事例です。
参考:kintone活用イメージ集 Vol.1 業種別編 26-27ページ
活用事例③|建設業~kintoneとスマホを使って進捗をリアルタイム共有~
この住宅総合メーカーでは、住宅の建築状況確認のため、週末などにお客様が現場に出向いていました。ですが、お客様視点だと「家は気になるけど、毎週休みが潰れるのはもったいない」と不満の声がありました。
kintone導入後、建築中物件の写真や動画を随時kintoneにアップし、それをお客様がPCやスマホで確認することが可能になりました。これによりお客様が必ず現場に行かなくとも、いつでも状況を把握できるようになり顧客満足度の向上に繋がっています。
参考:kintone活用イメージ集 Vol.1 業種別編 6-7ページ
活用事例④|製造業~販売管理を連携して顧客情報を有効活用~
この製造メーカーでは、紙での顧客リスト、社外から情報が確認できない、日報を紙で提出しシステムに再入力する、などかなり非効率な運用が常態化していました。
そこでkintoneを導入し、利用中の販売管理システムを連携。この連携により、どこでも顧客リストをkintoneで管理できるようになりました。その結果、外出時でも日報を提出したり、再入力作業の工数など、無駄な時間を大幅に削減できています。
参考:kintone活用イメージ集 Vol.1 業種別編 20-21ページ
目的に適したアプリを活用し業務の効率化を実現しよう!
- kintoneアプリの作り方
- サンプルアプリの活用法
- 業務、業種別のアプリ紹介
- kintoneアプリの活用事例
本記事では、kintoneアプリに関して上記の流れで紹介していきました。
kintoneアプリは使ってみないことには、自社の業務に合っているかがわかりません。その不満は、標準的な機能であれば無料で使うことができ、サンプルアプリを活用することで簡単に試すことで解決が可能です。
現在、業務の非効率や改善の必要性など、悩みを抱えている場合は、まずはサンプルアプリからでもいいので早速アプリを使い始めてみることをおすすめします!
もし、アプリの開発やkintoneでの業務改善に不安がある場合には、ぜひ私たちペパコミまで気軽にお問い合わせください!
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